セッティングの基本

水中は感動に満ち溢れています。ちょっとした場面が2度とは見ることが出来ない貴重な出会いとなり、壮大なドラマを生み出しています。
もう当たり前のように皆さんが手にしているデジタルカメラ。そして取り扱いはどなたでも手軽に使えるのが嬉しいですよね。エントリーやボート上、勿論陸上でもとにかく軽くて機動性は抜群。いつでもどこでもストレスなく使用できます。このセッティング編では、きちんとしたセッティングの基礎を学んでいきましょう。

机などを利用して、ホコリなどがつきやすい環境は避けましょう

セッティングはいたって簡単です。
機械に苦手な方でも基本のやり方さえ覚えてしまえば後はもうバッチリです。ですが、セッティングでミスをすれば水中で「しまった」と思っても
そのダイビングが台無しになってしまうばかりか、水没にも繋がりかねません。
暗い場所やホコリ、砂が手につきやすい環境でのセッティングは避け、明るい場所の机の上で落ち着いてセットしましょう。
海についてから行うよりも、できればツアー前に、ご自宅などの明るい室内で行うのがベターです。

ハウジングに入れる前にカメラのチェックをしましょう

高画質で撮影できるデジタルカメラでは、記録メディアの容量はできれば大きければ大きい程
よいでしょう。ハウジングに入れる前に、バッテリーの残量はきちんと満充電されているか、記録メディアの容量は充分かをチェックする習慣にしておきましょう。
まずは記録メディアを確認します。以前撮影したデータが残っていませんか?バックアップを取った後で、フォーマットしておきましょう。カメラの撮影モードももう一度、確認しておきましょう。
バッテリーの残量は大丈夫ですか?特に二次電池(充電してから使う電池)は、一定期間放置しておいただけで放電してしまうので、充電されているか確認しておきます。
カメラのレンズにゴミや手垢等がついていませんか?知らず知らずの内に付着した指紋等は水中で取り除けません。陸上でしっかりとチェックしておきましょう。

ハウジングのチェックをしましょう

O-リングは防水するための重要な要素です。
カメラをセットする前に、溝からO-リングを見て、きちんとグリスアップされているか、メンテナンスはきちんとされているかを確認します。
ハウジング内部にゴミなどがあった場合は、市販のブロアー等で吹き飛ばします。
タオルやティッシュはなるべく使わず、ブロアーで余分な水滴やゴミ等は吹き飛ばすのが一番です。特にポート部分にはホコリがたまりやすいので念入りにブロアーで吹き飛ばしましょう。
O-リングにゴミ等が付着していた場合は、O-リングリムーバー等を利用し、慎重に溝から取り外して、再度グリスアップしましょう。溝の部分も綿棒でゆっくりと手入れします。くれぐれもグリスもつけ過ぎにはご注意ください。

ハウジングにカメラをセットします

それではセットしましょう。無理やり押し込む事は避け、垂直にカメラを所定の位置にセットし
静かに押し込みます。(必ずマニュアルをお読みください)その際、ハウジング内部のダイヤルやレバー等に注意し、決して必要以上に力を入れて無理やり入れないでください。

真上から、ゆっくりと静かにデジタルカメラ本体をセットします。※手先等は予め洗浄しておきましょう。
シリカゲル(乾燥剤)を使用する場合も、デジタルカメラをセットしてから、最終的に余ったスペースに落とし込みます。
閉める時は、もう一度ゴミや髪の毛が絡み付いていないかチェック。OKだったら、ゆっくりとバックルを閉めます。ストラップ等が噛んでいないかも確認します。

周辺機器をセットします

ストロボ等を使われる方は、デジタルカメラのモードを「強制発光」に。
ハウジングの外からモード変更出来るかも確認しておきましょう。
アームのステー(トレー)部分にハウジングをセットします。下からネジを回してしっかりと固定します。グラグラと遊びがある場合は、しっかりと締めておきましょう。
ストロボも最初にO-リングのメンテナンスの有無、電池等の充電をしっかりとチェックした後、電池フタをしっかりと締めておきます。その後アームを所定のやり方でセットします。締め付けすぎると水中で自在に角度がつけにくくなるので、適度に首振りできる位に締めます。
光ファイバーケーブルをハウジングとストロボの所定のセンサー部にセットします。これで基本のセットは完了です。
これまでの一連の動作をムービーでもご覧になれます。

撮影前に

ストロボ等を使用する場合、運搬時には特に注意しましょう。特に海外旅行等でケースに入れる時には、きちんとアームを取り外し、コンパクトにまとめておきましょう。
ダイビング前の水没検査は必ず行ってください。ゆっくりと水槽に入れて水が侵入しないかチェックをする事です。まずは3秒間、次は30秒、最後は3分間で水が浸入して来ないかを確認します。沈めた機材から継続的に気泡が出てくるような場合や、レンズが曇っている場合は、水が浸入している可能性が高いので、その場合はすぐに引き上げてください。

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真水を用意し、セットした機材を数分間浸けっぱなしにします。

ハウジングを開閉するときには必ず毎回、チェックとメンテナンスを怠らないようにしてください。海にエントリーする時はゆっくりと浸けます。
間違っても、ジャイアントストライドやバックエントリー時に、カメラセットを手持ちで行わないでください。
バディやボート上のスタッフに声をかけ、エントリー後、手渡ししてもらうようにしましょう。
水深には耐える力を持っていますが、急な衝撃に弱いのがハウジングと覚えてください。

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