メンテナンスの基本

ハウジングのメンテナンス、水没チェックを怠ると、大切なカメラが壊れるだけでなく、せっかく撮影した大切な撮影画像もすべて消えてしまいます。メンテナンスと水没チェックはしっかりと行いましょう。ちょっと面倒ですが、これがなによりも肝心です。ダイビング前には必ず水没チェックをします。事前にカメラをセットした状態でハウジングを水槽に入れて水漏れがないかチェックします。

ダイビング後の塩抜きはしっかりと行いましょう

真水を用意し、セットした機材を数分間浸けっぱなしにします。

まずダイビング後には、必ず塩抜きを
してください。
できれば数十分、水槽等に使った撮影機材をそのまま真水につけておきます。
こうする事により、海中の塩が自然と真水に溶けます。
塩抜きを怠ると、乾いた状態になった時、驚くほどに塩が付着している筈です。もしそのままにしておくと、ネジ部等が塩の結晶(塩ガミ)と言って、砂粒や塩が凝固してしまう事によって起こる深刻な事態になります。
腐食の原因にもなるので、必ずダイビング後には、必ず塩抜きをしてください。
もし水槽がない場合は、真水のシャワーを優しくサッとかけるだけでも状態は違ってきます。高圧シャワーは間違ってもNGです。
蓋のバックルを除くすべてのボタンやダイヤルを、何回か動かしましょう。水中で稼働させた部分は塩水が入り込んでいる可能性があるからです。

O-リングの手入れが最も重要です

O−リングは「オーリング」と読み、
ハウジングやストロボ、時計やダイビング器材等にたくさん使われている防水用パッキンの一種です。
では、そのO−リングはどこにあるのでしょうか?
試しに、自分のハウジングやストロボのフタを開けてみてください。必ず見つけることができます。太くて大きな輪ゴムのようなものがO−リングです。
機種によって、大きさや長さ、色も違いますが、みんなO−リングです。水の侵入を防ぐ大切なものですから、正しく取り扱わないと水没の原因になってしまいます。

メンテナンスの進め方

まずは、真水に浸したハウジング等の
機材をタオル等で水滴を拭き取り、乾いた状態にします。
ハウジングの場合は、カメラを取り出すために裏フタを開けなければなりません。
そのとき、注意!
必ずフタ側を下に向けてから開けること。
フタの上下に付着している微量な水滴がカメラ本体にボタッと落下するのを未然に防ぐ為です。

次にO−リングリムーバー(キズをつけずに簡単にはずすことができます)を使って慎重にO−リングを外します。
※メンテナンスは必ず0-リングをはずして行うことをおすすめします。

ゴミやホコリ、砂粒、毛髪、糸くず、塩等が残っていたら、必ず慎重に取り除いてください。そのままにしておくと次のダイビングで水没の危険性が増します。

はずした0-リングには、古いグリスや異物等が付着しているので柔らかい布等でやさしくふき取ってください。その後表面にヒビやキズがないか、またゴミや毛髪等の異物が残っていないか確認します。0-リングの表面をふき取る際、布等の繊維が残らないよう気をつけてください。
0-リングをはずしたら、米粒大のグリスを出し人差し指と親指で0-リングをつつむように全体にうすく延ばして塗ってゆきます。
※グリスを塗りすぎると、ゴミやホコリが付着しやすくなります。
これにより防水機能が強力になることもありません。必ず適量を守ってください。

0-リングの溝は普段目に見えないところなので、しっかり点検しましょう。砂粒や乾いて固まった塩が入り込んでいる場合がありますので、ブロアーで吹き飛ばすか、綿棒を使って、ていねいに取り除いてください。

閉める時は、もう一度ゴミや髪の毛が絡み付いていないかチェック。OKだったら、ゆっくりとバックルを閉めます。ストラップ等が噛んでいないかも確認します。

グリスアップした0-リングを溝に戻すときは、ゴミ等の異物が付着しないように気をつけながら溝に均等に入れていきます。よじれたり無理に引っ張ったり、高さが違ったりしないよう注意してください。
0-リングをセットしたら最終チェックです。よじれ、段差、ゴミ等の付着がないか再度確認してください。OKだったらフタを閉じておしまいです。

以上はハウジングのメンテナンスですが、ストロボも同様です。バッテリーキャップも必ず同様にメンテナンスをしてください。面倒くさがってメンテナンスを怠ると、水没事故に直結します。大事な撮影機材を末永く使うためにも是非、毎回のダイビング後のメンテナンスを実行してください。

O-リングについての詳しい説明はこちらをチェック