マクロ撮影の基本

マクロ撮影って何?

小さな被写体を大きく拡大して撮りたい。そんなときに便利なのが、マクロモードです。
マクロ撮影=「近接撮影」です。要するに、至近距離で写真を撮ること。被写体に近づけば近づくほど、ピントが合う範囲(前後方向)は、狭くなります。マクロ撮影で最も失敗が多いのが、「ピンぼけ」です。まずは、体をしっかり固定して撮影しましょう。
「マクロモード」にセットすると、より近いものにピントが合うようになります。目安として右手で液晶モニターを見ながらカメラを持ったとき、左手で被写体をつかめるような距離なら「マクロモード」にするのがいいでしょう。
マクロ撮影は可愛い小魚の表情を撮りたいとき、感動的な生態シーンを見つけたとき、ペアの小物を撮るとき、ワイド撮影とはまた少し趣きの違うデリケートな感性が必要です。このように、マクロ撮影=小さなものを撮りたいときに「マクロモード」にして撮影してください。

あなたのデジタルカメラの最短撮影距離は?

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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima

もともとマクロは「大きい」という意味です。
SEA&SEAの3000G5000G8000G1Gはレンズ前から1cmの距離までピントが合う超強力なマクロ機能を持っているので、ほとんどレンズに触るか触らないかくらいまで近寄れるのです。

できればズームは使わないで、ワイド端でギリギリまで寄ってみよう


SEA&SEA製の3000G5000G8000G1Gは1cmまで近寄れます。
オートフォーカスで撮影する場合は、まずカメラの最短撮影距離近くでシャッターボタンを半押しして、フォーカス合焦のランプの点灯を確認して、その状態でカメラを前後に動かし、液晶モニターでピントの合っているところをつかみます。カメラを前後に動かすと、ピントの合っているところが変わり、液晶モニターでも細かいピントの確認がしやすくなりますから、目標とする部分にピントを合わせたらシャッターボタンを押します。小指サイズのウミウシのような被写体なら1cm位まで近寄れますが、動いている魚を撮りたいと思ったらなかなか簡単には近寄れませんし、逃げてしまいます。そういう時はズームを使い、望遠側で撮影しましょう。カメラのレンズには広角になるほど遠近が強調されて広い範囲が写り、望遠になるほど遠近感があまりなくなってピントの合う範囲が狭くなるという特性があります。だから時には広角側でぎりぎりまで近寄るより、望遠マクロでちょっと離れて撮った方が形がきれいに撮れることもあるのです。マクロ撮影時にも広角と望遠を上手く使い分けましょう。
でも、水中では「水の層」がある事を忘れないでください。水中は陸上と違い、「水の層※ブルーの色」が被写体とカメラの間に存在します。被写体との距離があると浮遊物などにより、水が濁ったフィルターになり、色彩は薄れ、シャープさは失われていく事は覚えておいてください。
※デジタルズームはノイズが発生してしまい、当然画質が荒れます。できればギリギリまでワイド側で近づいて、最短距離で撮影してみましょう。

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カメラを前に差し出すことで、魚を驚かさずに撮影することが出来ます。

最初に離れた所に着底し、被写体を驚かさないように、少しずつ近づいていきます。遠めからシャッターを切り、また少し寄りシャッターを切る。この動作を繰り返し、被写体が慣れてからじっくりとベストの構図まで寄って静かに撮影します。

(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
ズームして望遠側のマクロ撮影。
(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
広角側でマクロ撮影。

ピントの合わせる場所をしっかりと決めましょう

カメラには撮影距離が短くなればなるほどピントがシビアになるという特性があります。
だからマクロ撮影するときは本当に撮りたい場所にピンポイントでピシッとピントを合わせたいもの。
ピントをどこに合わせるかは撮影者のセンスになってきます。
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
目にピントが合っていない。
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目にピントが合っている状態。
PC上で拡大してみました。
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
目にピントが合っていない。
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
目にピントが合っている状態。
あくまで基本ですが、水中写真の基本は(特に魚の場合は)「目」です。「目」は魚の感情を表してくれるからです。(人間でも同じですよね)目にピントがきていないとテーマがはっきりしない、なんだかわからない写真になってしまいます。液晶モニターを見ながら一番ピントを合わせたい場所に半押してフォーカスロックし、少し構図をずらして一番いい所(構図を決めて)で シャッターをゆっくりと押します。

背景の処理によって印象が全然ちがいます

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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
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(c)Masaaki Harada @ Ishigakijima
サンゴにピッタリと寄り添うエソ。バックはブルーに抜いて、鮮やかで爽快なブルーの写真を撮りたい。
そのような場合は、背景の露出が重要になってきます。
露出をカメラ任せのプログラムオートだと、背景が暗くなってしまうことがあります。
意図的に背景を明るく(ブルーに)したい時は、マニュアルモードでシャッター、絞りを調節して撮影する必要があります。
●まずは、シャッタースピードを遅めに設定します。シャッター速度が遅くなりすぎだと、手ブレが発生してしまいますのでご注意ください。
●数枚撮ってみて、明る過ぎる(露出オーバー)の時は、絞りを絞って(数値が大きいほう)いきます。
●数枚撮ってみて、暗過ぎる(露出アンダー)の時は、絞りを開けて(数値が小さいほう)いきます。
撮影アングルは、水平または、少し上を見上げるようにするとブルーが出やすくなります。
海底に向けてのアングルだと、どうしても暗くなってしまいがちです。
何段か背景の露出をずらして撮影して、好みのブルーを目指していきましょう。

バックは、わざと黒くして、ストロボが当たる主要な被写体だけを浮かび上がらせた印象的な写真を撮れるようになると表現の幅が広がります。
意図的にこのように背景を暗くしたい時は、マニュアルモードでシャッター、絞りを調節して撮影する必要があります。
●まずは、絞りは、絞りを絞って(数値が大きいほう)設定します。シャッター速度も少し速めに設定します。
●数枚撮ってみて、明る過ぎる(露出オーバー)時は、絞りを絞って(数値が大きいほう)いきます。
●数枚撮ってみて、暗過ぎる(露出アンダー)時は、絞りを開けて(数値が小さいほう)いきます。
ストロボは、極力主要な被写体だけに当たるようにします。
撮影アングルは、水平または、少し上を見上げるようにすると黒が出やすくなります。
海底に向けてのアングル(背景が近くにある)だと、どうしてもバック処理が汚くなってしまいがちです。
何段か背景の露出をずらして撮影して、好みの黒を目指していきましょう。