レンズの選び方

まずはカメラを決めてください

SEA&SEAハウジングのラインナップを大きく3つに分けると、「ニコン用」「キヤノン用」
「富士フィルム用」があります(2008.1現在)。
各社でリリースされているデジタル一眼レフカメラは、メーカ毎、機種毎、それぞれ全く個性(外観形状、操作系)が違うので、ハウジングは基本的にカメラ毎の専用設計になります。
店頭で最新デジタル一眼レフカメラを買った後に、SEA&SEAオフィシャルカタログやホームページを見て、「対応していない」ということがわかっても後の祭り。しっかりと最新情報をチェックしてください。

SEA&SEAハウジングのラインナップで使用できるレンズは大きく分けて3種類

デジタル一眼レフカメラを使うには、必ずレンズが必要です。
そして、一眼レフカメラを使う最大のメリットは、いうまでもなくレンズ交換できることです。自分の撮りたい被写体やイメージに合わせて最適なレンズを選んで撮影する。そのためにも、まずレンズを知ることから始めましょう。標準レンズキットなどセットで購入される時もまず、その標準レンズ(主にズームレンズなど)がSEA&SEAのハウジングシステムに対応しているか、チェックしてください。
チェックする方法は、SEA&SEAオフィシャルカタログやホームページにある「システムチャート」を見てチェックします。

ハウジングシステムを実際に使うにあたり、大きく分けて、以下の3つから選択します。
なにが違うのかと言えば、レンズです。それとレンズに合ったポートを「システムチャート」を見て選びます。あなたのお持ちのレンズは、下の1?3のどれでしょうか?(※下記はレンズの分類ではなくSEA&SEAハウジングで使用できる分類です。

1.広角レンズ
2.望遠レンズ
3.標準レンズ

デジタル一眼システムは、水中でレンズ交換はできません。つまり、前もって撮りたい被写体もしくはテーマによって、レンズと適合ポート(ピントをマニュアルで合わせたい方は別途フォーカスギアが必要です。ズームレンズを使う際は、ズームギアが必要です→ズームギアがないと水中でズーム操作ができません)を前もって選択、準備しておかなければなりません。

撮影目的に合ったレンズの選び方

例えばクマノミなどの小さな被写体の撮影には、望遠レンズを使うことが一般的です(※あえて環境を写しこむワイドマクロ撮影は広角レンズを使用します)。イルカや魚群などは、広角レンズや魚眼(フィッシュアイ)レンズを使うことが一般的です。このように「画角」(※1)が違うことにより、レンズの種類が異なります。

(※1)画角というのは、レンズが写し込む被写体の範囲を角度で表わしたもの。人間の視野に近い画角を持つレンズを標準レンズ、それよりも広い範囲が写る画角の広いレンズをワイド(広角)レンズ、狭い範囲が写る画角の狭いレンズをマクロ(望遠)レンズというように分類しています。

マクロレンズは撮影範囲が狭い
ワイドレンズは撮影範囲が広い

デジタル専用レンズとは

一般的には、旧来の35mmレンズよりも撮像素子を小さくし(APS-Cサイズ相当の撮像素子に合わせて設計)、光学性能をデジタル一眼レフカメラに最適化したレンズです。つまり、旧来のフィルム用一眼レフカメラは想定されていないレンズということもいえます。
※基本的にフルサイズと呼ばれる撮像素子(CCDやCMOSセンサー)を搭載しているデジタル一眼レフカメラにはマッチしません。

旧来の35mmレンズ(フィルム用レンズ)のマウントが共通であっても、デジタル一眼レフカメラの撮像素子に対して最適化されていないので、画質の劣化を生じやすく、また撮像エリアの違うたため、画角(※1)も異なってきます。デジタル一眼レフ専用レンズは、レンズの周辺部の光も撮像素子に対して垂直に光が入ってくるので、隅々までクリアな画像が得られるように設計されています。デジタル一眼レフ対応レンズとは、従来の35mmフィルムカメラに対応しつつ、更にデジタル一眼レフカメラにも対応した資質を持ったレンズのことです(フィルム、デジタル共通レンズ)。旧来の35mmレンズは、周辺部では斜めに光が入ってくるので、隅の撮像素子まで光が届かない時が多いのです。結果として画質も低下してしまうので、向いているとはいえません。

APS-Cサイズって?

APS-Cサイズは、デジタルカメラの撮像素子のサイズ規格の通称です。 規格として厳密に決められたものではないため、各メーカや製品により若干異なります。35mm判フィルムよりサイズが小さい分、写る範囲(画角)(※1)が狭くなり、 レンズの焦点距離表記の約1.5から1.6倍相当の画角(※1)になります。 フルサイズと呼ばれるキヤノン製の一部機種、ニコンFXフォーマットと呼ばれるニコン製の一部機種にはこの計算式は必要ありません。

【焦点距離の計算】
ニコン製デジタル一眼レフカメラの撮像素子がAPS-Cサイズの場合、表記されている焦点距離に約1.5倍をかける。
キヤノン製デジタル一眼レフカメラの撮像素子がAPS-Cサイズの場合、表記されている焦点距離に約1.6倍をかける。と覚えてください。
例:たとえばAPS-Cサイズのニコン製デジタル一眼レフカメラに50mmレンズを装着すると50×1.5=実際は75mm相当になります。APS-Cサイズのキヤノン製デジタル一眼レフカメラに50mmレンズを装着すると50×1.6=実際は80mm相当になります。

【焦点距離ってそもそも何?】
簡単にいえば、焦点距離が短いと広い範囲を写すことができます。焦点距離が長い(数値が大きい)と写る範囲が狭くなり、「遠くのものを大きく撮す」ことができます。焦点距離が短い(数値が小さい)と写る範囲が広くなり、「近くのものを大きく撮し、遠くのものを小さく撮す」ことができます。※パンフレットに書いてある仕様を見ると、レンズの焦点距離として、35mmフィルム換算という数値が書いてあります。「画角を35mmフィルム一眼レフカメラの焦点距離に換算すると」という意味です。35mmフィルム一眼レフカメラの場合は、フィルムに写る大きさが36mm×24mmと決まっているので、レンズの焦点距離が決まると画角がわかります。それに比べて、デジタル一眼レフカメラの場合は、フィルムに相当する撮像素子の露光面の大きさが、カメラ本体によって(メーカー間で)それぞれ異なっているため、レンズの焦点距離だけでは画角を決定できないのです。下記に補足して説明しましょう。

35mmフィルム換算って?

レンズの焦点距離を、35mmフィルム一眼レフカメラのレンズ焦点距離に換算した値のことです。35mm判フィルム換算値ともいいます。
現在でも使用されているフィルムは35mmフィルムと呼ばれています。35mmフィルムを使うカメラでは、レンズの焦点距離から撮影するにあたり重要な要素である「画角」(※1)も計算できます。通常。焦点距離が50mmのレンズを標準レンズと呼び、それよりも焦点距離が長い場合はマクロレンズ、短い場合はワイドレンズと呼びます。
これはフィルムサイズに一定の規格(基準)があったためですが、デジタルカメラでフィルムの代わりに使用される撮像素子(CCDやCMOSセンサー)はメーカや製品によりサイズが違うので、統一化されていません。だからレンズの焦点距離=画角(※1)とはならないのです。とりあえず、メーカや製品によりバラバラな表記だと、消費者がわかりにくいので、実際の焦点距離とあわせて、35mm判換算値を併記することが通例になっています。
デジタル一眼レフカメラの場合、フルサイズ(35mm×24mm)の撮影素子を持つ高級機種を除き、35mmフィルムより撮像素子が小さいのです。

ワイド系レンズの特長

ワイド系レンズでは、標準レンズよりも遠近感が強調されます。画角(※1)が広くなるほど(焦点距離が短くなるほど)その度合いが大きくなります。ワイド系レンズの共通した特長は画角(※1)が広くなるほど(焦点距離が短くなるほど)、広角の度合いが強くなります。
○近くのものはより大きく、遠くのものはより小さく写る。
○近くのものと遠くのものが離れているように写る。
○ピントの合う範囲が広くなり、前と後ろがぼけにくい。
○被写体に近付かないと、大きく写せない。
○レンズの中央から離れるほど、被写体がゆがんだ感じになる。

1.ワイド系(単焦点レンズ)が活躍するシチュエーション
サンゴが広がっている風景を撮りたい/思いっきり広がりのある水中景観が撮りたい/ギリギリまで被写体によってワイドマクロ撮影がしたい/マンタやイルカ、サメやエイなど大型の魚を撮りたい/マニュアル(※2)でピントを合わせて撮影したい。

(※2)フォーカスギアが必要です。フォーカスギアがない場合はオートフォーカス撮影になります。

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@ SAIPAN
2.ワイド系(フィッシュアイレンズ)が活躍するシチュエーション
ギリギリまで被写体によって魚眼レンズ風に誇張したワイドマクロ撮影がしたい/魚群やマンタやイルカ、サメやエイなど大型の魚を魚眼レンズ風に誇張して撮りたい。

※フォーカスギアが必要です。フォーカスギアがない場合はオートフォーカス撮影になります。

3.ワイド系(ズームレンズ)が活躍するシチュエーション
サンゴが広がっている風景を撮りたい/思いっきり広がりのある水中景観が撮りたい/ギリギリまで被写体によってワイドマクロ撮影がしたい/マンタやイルカ、サメやエイなど大型の魚を撮りたい/マニュアル(※2)でピントを合わせるのではなくオートフォーカスで撮影したい/ある程度オールマイティになんでも撮影したい。

※ズームギアが必要です。その際、オートフォーカスのみ可能です。

マクロ系レンズの特長

マクロ系レンズでは、ワイド系レンズとは逆に、近くのものを大きく写すことが主眼になります。
○より狭い範囲が写る
○ピントの合う範囲が狭くなり、前と後ろがぼけやすい
○小さな被写体を大きく写せる。
○ 被写体から離れないと、全体を写せない。

1.マクロ系(単焦点レンズ)が活躍するシチュエーション
じっくり粘ってギンポやハゼ、ウミウシなどのアップを撮りたい/生態写真(卵のハッチアウト、小魚同士の求愛、ケンカなど)を撮影をしたい/マニュアル(※2)でピントを合わせて撮影したい。

※フォーカスギアを使えばマニュアルフォーカスで撮影可能。フォーカスギアがない場合はオートフォーカス撮影になります。

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@ SAIPAN
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@ SAIPAN
2.マクロ系(ズームレンズ)が活躍するシチュエーション
じっくり粘ってギンポやハゼ、ウミウシなどのアップを撮りたい/生態写真を狙いたい(卵のハッチアウト、小魚同士の求愛、ケンカなど)撮影をしたい/マニュアル(※2)でピントを合わせるのではなくオートフォーカスで撮影したい/ある程度オールマイティになんでも撮影したい。

※ズームギアが必要です。その際、オートフォーカスのみ可能です。

標準ズーム系レンズの特長

ズーム系レンズは、まさにフットワーク重視のデジタル一眼レフ撮影にとっては、ぜひ一本は用意しておきたいレンズです。水中だけでなく、陸上撮影でも非常に使いやすいのも特長です。
○ポジションを変えずに焦点距離を変えられる。
○オールマイティに撮影しやすい。
○ ワイド的な撮影とマクロ的な撮影が一本で楽しめる。

1.標準系(ズームレンズ)が活躍するシチュエーション
特にこれだと決めた被写体はないけど、オールマイティになんでも撮影したい/オートフォーカスで撮影したい/一本のダイビングで水中景観も生物のみも撮りたい。

※ズームギアが必要です。その際、オートフォーカスのみ可能です。
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