ポートって何?

ポートは使用レンズによって使い分ける「筒」のようなものです。

SEA&SEAでは、超ワイド撮影からスーパーマクロ撮影まで対応する各種ポートを用意しています。(ハウジングによって異なります)
ポートというのはハウジングに取り付けるレンズ部を覆う部分のパーツを指します。デジタル一眼レフカメラではレンズを交換することで画角やレンズの全長が変化するため、使いたいレンズに合わせて最適なポートを選択して取り付けます。
同じレンズでも、複数のポートが適応している場合もあります。その反面、適応外のポートで使用すると、ポートとレンズが干渉したり、写真にポートが写り込んでしまう「ケラレ」(※3)が発生したりします。それぞれのポートに特長がありますので、以下にご紹介いたします。

(※3)ケラレというのは、撮った写真の隅に黒い影が出てしまうこと。ポートとレンズの相性が悪いと、画面の隅にポートが写ってしまいます。

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MDX-40Dハウジングと50mmマクロレンズ+フォーカスギアのセット例
ハウジング購入時の状態では、ご覧の通り、ハウジングのフロント部にはポートが装着されていないため、レンズがむき出になってしまいます。つまりレンズに適合するポートをフロント部に装着して、初めて「防水」されると考えてください。ポートはレンズの長さなどによっては、1つもしくは2つ以上組み合わせて使用します。
つまり、デジタル一眼ハウジングを使用するには、ポートは最低限必要なアイテムと思ってください。

大きくポートは3つに分類されます

ポートの種類は大別すると3つ。
1.ワイド用のポート
2.マクロや標準用のポート
3.長さを調節するリング形状のポート

ワイド用のポートはフィッシュアイレンズや焦点距離の短い広角(ワイド)レンズを使ったワイド撮影・半水面撮影向けにできており、レンズの画角を最大限にカバーするべくドーム形状、もしくは幅広のフラット形状になっています。素材にはアクリル製のものとガラス製のものがあります。
広角レンズになればなる程、周辺から斜めに光線が入ってくるため収差(※4)が起きやすくなります。

オプティカルドームポート、NXフィッシュアイドームポート、NXコンパクトドームポート、CXコンパクトドームポート、コンパクトワイドポートLなど

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これはコンパクトドームポートです
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これはコンパクトワイドポートLです

※ ワイド系のポートを使う時、岩やサンゴなどに接触しないように。ワイドレンズは最短撮影距離が短いレンズがあり、被写体を狙っている時に、知らず知らずのうちに接近しすぎて「ガツン」とならないように気をつけましょう。
※ワイド系のポートを守るために、撮影している時以外は、必ずポートカバー(ネオプレーン製)などで表面をカバーしてください。水中まで持ち込むことが可能です。ドーム部の傷付き防止のため、ぜひ使用をおすすめいたします。

【注意】レンズに対して不適合なポートを使用すると、極端ですが下の画像のような「流像」」が発生してしまいます。

(※4)現実のレンズには理想光学上のズレがありそのズレを収差といいます。 像のボケやゆがみは、5種類に分類され、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、ディストーションを指します。その他色収差など。レンズの収差プラス、不適合なポートを併用することにより、極端ですが、このような四隅に極端な像のゆがみ、流れが発生すると「不適合な組み合わせ」となり、対象外となります。

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@ SAIPAN
※画像はイメージです。(失敗例)絞りを開けるとこのように四隅が流れてしまいました。
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@ SAIPAN
※画像はイメージです。(失敗例)絞りを開けるとこのように四隅が流れてしまいました。。

マクロや標準用のポートは、先端がフラット形状のものです。ワイド用のドームポートに比べて、垂直に近い状態で光線が入ってくるため、画質の低下はほとんどありません。

DXマクロポート50、コンパクトマクロポートS、コンパクトマクロポートM、コンパクトマクロポート52、コンパクトマクロポート79、コンパクトマクロポート111、NXスタンダードフラットポート、NXカスタムフラットポート、NXズームポート、コンパクトワイドポートLなど

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これはマクロポートSです
※イラストはイメージです。(失敗例)左は適合しているポートです。右はレンズの照射角とポートの筒状の大きさが合っていないため、写真の写る範囲にポートがかかってしまっています。
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@ SAIPAN
【注意】レンズに対して不適合なポートを使用することにより、このような写真の隅に像の影(ケラレ)が発生してしまいます。これをケラレているといい失敗の要因です。(画像左上の影のようなものです)
リング形状のポートは、ハウジング本体と先端のポートの間に装着し、ポート長を延長します。
使用するレンズによってはズームやフォーカスを調整する際に、レンズが繰り出し長さが可変します。その最大に伸びるレンズ繰り出しの長さに対して、ポートの長さをリング形状のポートで繋げます。つまり、先端につけるポートとハウジング本体の中間にジョイントされる「調整するパーツ」と思ってください。

SX中間リング、エクステンション22、中間リング40、コンパクトマクロポート52、コンNXコンパクトマクロポートベース、コンパクトマクロポート79、コンパクトマクロポート111など

水中でお持ちのレンズが水中で使用できるかどうかは、適合するポートの組み合わせがあるかないかによります。
ポートの組み合わせの如何に関わらず、レンズの前に、「もう一枚のレンズフィルター」がかかることになるので、最終的に水と接触するポートはアクリル製やガラス製のため傷つきやすく、手入れには注意が必要です。

SEA&SEAでは、レンズの特性や画角を検証した上で、適合ポートの組み合わせをシステムチャートとして発表しています。システムチャート以外の組み合わせは適合外ということになります。
※各メーカーから新発売されているレンズを早期に検証し、システムチャートに反映させておりますが、掲載されていないレンズはご使用をお控えください。もしくは当社営業部かカスタマーサービスにお問い合わせください。

ギアとは?

フォーカスギアとズームギアは、形状はあまり変わりませんが、使用目的が全く違います。各メーカーから発売されているレンズは、外寸や操作部が異なり、そのためギアの殆どはレンズ毎の専用設計になります。

フォーカスギアとは、単焦点レンズ使用のとき、マニュアルフォーカスを可能にするためにレンズに装着するギア(歯)です。オートフォーカスで撮影する場合は必要ありません。
ズームギアとは、ズームレンズ使用のときズーム操作を可能にするためにレンズに装着するギア(歯)です。ズームレンズ使用時、ズームギアがないと、ズーム操作ができません。
※ズームギアとフォーカスギアの併用はできません。

レンズへのセット方法は簡単です。
ギアをレンズと平行にしてまっすぐに押し込んで装着します。取扱説明書に従い、指定の位置まで押し込みセットします。(一部取り付け方が異なる機種があります)

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ズームギアをレンズに未装着の状態例
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ズームギアをレンズに装着した状態例