マクロ撮影のコツ

マクロ撮影でしか味わえない被写体とのかけひき

ハマると、限りなく探究心が湧いてくるのがマクロ撮影です。
ビデオでも写真でもその奥の深さは同じ。魚を単にカワイイと思い始めたら魚の生態にも自然と興味が湧いてくるものです。そしていつの間にか水中ビデオ撮影の虜になっている自分...。
これがマクロ撮影の魅力です。
何度もいいますが、被写体を見つけたら、まず自分の体の固定方法に気を使いましょう。そこが砂地なのか、サンゴなのか。そして足場はしっかりしているか。いざというシーンを撮るためにはその他にもホースが絡まないかなどダイビングギアのチェックも忘れずに。
zoom
@ PNG
相手の被写体を驚かさないようにゆっくりと近づきます。いきなり腕などを動かしても逃げてしまう場合がありますので注意!
ピントを合わせること、つまりフォーカスをオートで撮影していると、ビデオカメラはどの被写体にピントを合わせたらいいのか迷うときがあります。ピントが安定せず、フォーカスが定まらない状態です。
例えばイソギンチャクとクマノミ。かわいいクマノミを撮りたいのに、イソギンチャクがゆらゆら動く為にピント合わせがイソギンチャクにいってしまうことがありませんか?
そんなときはあえて、一歩二歩下がって見ましょう。
ギリギリまで最大限に寄るのもテクニックですが、あえて被写体から距離を置くことにより、周囲の環境も写されて、空間が広がります。また、イソギンチャクが住んでいる岩にクマノミがあったり、その上を別の魚が泳いでいたり。撮影している時には夢中で視界に入らなかったりするものですが、後で気がついてびっくり!なんてことはよくあります。

「ズーム」は撮影者の感情そのもの

マクロのビデオ撮影でよく使われるのがズームです。
ズーム機能は、被写体にズームしていく方法と、被写体から離れていく方法の2種類です。寄ってアップで撮ることをズームイン、アップから引いてくることをズームアウトと呼びます。
視覚的な効果が大きく、また被写体に寄らなくても遠くからアップで撮影されますが、それだけに誤った使い方をされると失敗します。(特に水中では)いわゆる「酔っぱらった映像」といわれるもので、これは無意味にズーム使った映像のことをいいます。こうした映像を撮らないためにも、ズームの機能をよく理解しておきましょう。
広角からズームインで被写体に寄ると、撮影対象(主人公)の周囲の環境を説明してから、見る人の視点をズームインした被写体に集中される効果があります。
逆にズームアウトしていくと、被写体がどこにいるのかを説明する映像になります。見る人の視点を被写体から周囲の環境へと移行させる時などに利用します。

「ズームイン」

遠い場所から次第にズームインしていくと、その小さな被写体が存在する位置が少しずつわかります。たとえばこの例では「よく見ると○○がサンゴの下にいる」ということを見る人にとってわかりやすく知らせています。

ズームアウト

今度は逆に、小さな被写体から広い視野へとズームアウトします。すると、見る人の意識が次第に、小さな被写体からその環境(場所)へと変わります。
たとえばこの例では「○○は、このようなサンゴの下にいたのだ」ということを見る側にとってわかりやすく知らせています。
初心者は、いきなりビュ!ビュ!と豪快にズームボタンを強く押してズームイン、ズームアウトを操作しがちです。ズーム表現は「撮影者の感情そのもの」とプロカメラマンはよくいいます。それは、ビデオカメラを安定されながらも、被写体の良さをどう表現するか、強調したいところはなんなのか、様々なことを考えながら撮影しているからなんです。つまり、ズームを使うことは単純に「アップにしたい!」逆に「寄りすぎた、引かなくちゃ」と考えて使う機能ではないということです。

「アイレベル」が大事です

zoom
@ PNG
マクロ撮影で一番注意して欲しいのが、撮影者のビデオカメラを構える「目線の高さ」。基本的にアイレベルと呼んでいます。これをポジションという言い方で表現することもあります。
水中撮影時の姿勢は、俯瞰で見下ろして撮影する傾向が多いのですが、できるだけ子供を撮影するとき同様の気持ちで、自分自身の目線を被写体である魚の視線の高さにしましょう。こうすことにより、魚も次第に落ち着いてきます。
高い位置から撮影することをハイポジション、低い位置から撮影することはローポジションです。
また上から撮ることをハイアングル撮影、下から撮るとローアングル撮影ともいいます。